【身につけよう】これからの30年を生き抜くために必要な3つのキーワード
時代が変わってきている、と言われて久しいですね。
なぜ時代が変わってきているのかというと、一番大きな要因はテクノロジーでしょう。
『もうそろ第4次産業革命(インダストリー4.0)が来るようなので解説します!【小学生でもわかる】』という記事でこれまでのテクノロジーの変遷について解説していますので興味があったら飛んでみてください。
- 蒸気機関の発明
- 電気の普及
- コンピュータの発達
と来てやっぱりインターネットの登場はデカかったですね。
だって、家から一歩も出ずに仕事を完結することができるようになったんですから。
未だに多くの企業や組織で毎朝8時半くらいに出社し8時間以上労働が基本。しかもそれが週5日以上ときたものですから、そりゃあ皆さん疲れますよねと。
ホワイトカラー職の方々は、もうすでに技術的にはリモートワーク可能なんですよね。で、リモートワークのマネジメントは難しいだのなんだの言って渋っていますが、別にそんなの難しくありません。
週に1〜3回くらいは出社してね、来たい人は毎日来てOKよ!って感じでやればいいんです。生産性爆上げです。
時代が進むのを滞らせているのは一体誰なんだい?と言ってやりたいですが、僕らは時代に「適応」していかなければなりませんね。
ネットの登場、その他テクノロジーの進化により世界は爆進中です。劇的な進化を見逃してはなりません。
今後30年生き抜くクリエイターになるために、重要な3つのキーワードを解説します。
1:問題提起する力
作家・山口周さんは以下のように言っています。
モノが過剰に溢れかえる世界にあって、私たちは日常生活を送るにあたって、すでに目立った不満・不便・不安を感じることはなくなっています。これはつまり、今日の日本ではすでに「問題が希少化」していることを示しています。
山口周『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』より
「問題が希少化している」とは、人類のこれまでの営みによって僕らが生きる上でのおおかたの問題はすでに解決されたってことですね。
もう解決しなきゃいけない問題がほぼない、ということです。
もちろん地球規模で見ると、自然環境の問題とか人口問題とか貧困問題とか戦争とか地球温暖化とか色々ありますが、人の生活の不便なところはあらかた解消されました。(あとは先進国の生活水準を途上国にコピペしていけばいいわけです。)
じゃあ、そんな世界でビジネスを成立させるにはどうしたら良いのでしょう?
それが「問題提起する力」です。
問題の数が少なくなった時代において重要なのが、問題を見つけて「これが問題じゃないですか!?」と警鐘を鳴らせる力です。言い換えると「企画力」ですね。
今後はAI(人工知能)も台頭してくるので、問題解決者はより不要な社会になってきます。
「これが問題だから解決しましょう!!」と呼びかけをして、みんなを奮い立たせるような力がこれからは必要なんですね。
2:浮遊する力
「浮遊する力」ってなんじゃい?と思いますよね。ここ言葉に迷いました。
「浮遊する」とは、物理的にも精神的にも自由であるという意味です。「縛られていない」と解釈してもらってOKです。
例えば、今現在フリーランスという働き方が増加傾向といわれています。これはひとつの会社に所属せず働くという浮遊感マックスな働き方です。
Facebookが「Libra(リブラ)」という仮想通貨を発行することになりましたが、これは日本円だけに固執しなくてもいいんだよという決済の選択肢が増えたということですよね。
仮想通貨であれば世界中どの地域でも使えるため、日本という国にさえ固執しなくてもいい時代が来たわけです。
↑ Libra(リブラ)のわかりやすい解説、イケハヤさんからお借り。
物理的な「浮遊力」は、ベストセラー編集者の長倉顕太さん著『移動力』という本を読むと非常にわかりやすいと思います。長倉さんは地球を23周分以上、飛行機に乗り移動してきたそうです。
この本を一言で要約すると「人間は環境適応の動物だから、みんな国や地域を移動して成長しようぜ!」ってことです。
サクッと読める本ですが第3章まで読めば、物理的な「浮遊力」についてはつかめると思います。
精神的な「浮遊力」は、内面的な問題で「固定的な価値観ではない」ということです。
- 常識に固執しない
- ひとつの考えにこだわらない
なぜかというと、もしこだわっていたことが実は間違っていたらどうなるでしょうか?悪い結果を呼び込んでしまいますよね。
例えば、ウサギ跳びという筋トレがかつて頻繁に行われていましたが、体への負担が大きすぎるということで今ではまったく聞かなくなりました。
プロの指導者や学校教育でさえ取り入れていたウサギ跳びは実はケガの原因になる、という話だったんですね。
プロの現場でも誤りを犯すのですから、もっと色んな考え方に触れて決定していったほうがいいです。
要は「色々な国や考え方にまたがってバランスを取りましょう」ということです。
「浮遊」すると中途半端さや不安定さを感じますが、空に浮かぶ雲のように穏やかに流れていきたいものですね。(浮遊という言葉を選んだのは「頑固になりすぎてもいいことないですよー、ラフに行きましょう」という気持ちを込めています。)
「精神的に自由だからこそ物理的に浮遊・移動ができる」という側面がありますので、まずは「今まで当たり前だったことをやめて違う判断をしてみる」ということをしてみましょう。
3:価値を与える力
価値とは何かというと、
- これいいなぁ
- 素敵だなぁ
- ナイスだねぇ
というものです。
社会的な領域で価値があるかどうかを考えると「利便性はどのくらいか?」となりますが、個人的に感じる価値は人それぞれです。
機能性が重要だ!という人もいれば、多少機能が劣ってもデザインが可愛いほうがいい!という人もいます。
つまり、ここでいう価値とは至極個人的なものだと考えてください。
問題の解決策はもう十分社会に行き渡った、という話は前述しましたね。それは便利度の指標だけで価値を語る時代はもう終わった、ということでもあります。
今後はとてもとても個人的に思えるような、感情的な、
- これいいなぁ
- 素敵だなぁ
- ナイスだねぇ
という「数値にできない価値」が重要なんです。
- なぜそのアーティストの音楽を聴くんですか?
- なぜその映画が好きなんですか?
- なんで1万円もするアニメのフィギュアを買うんですか?
これらの答えはきっと「それらがもたらしてくれる感情に浸りたいから」だと思います。直接的に社会を良くするようなものではないのですが、一人ひとりを幸せにしてくれます。
なので、
- 自分以外の誰かが感情的な価値を感じるものを生む力【他者貢献】
- または、平凡なことから楽しさや幸せという価値を見出す力【自分のため】
を養っていく必要があります。
Twitterなどで上記2つの活動を上手に行なっているなという人を見つけてウォッチしましょう。
ちなみに、先に紹介した『ニュータイプの時代』の著者である山口周さんがTwitterでこんなことを言っていました。
要するに「好き・嫌い」が一番大事な判断基準になる時代が来た、ということです。よく「好き・嫌いでモノを言うな」と言う人がいますが、そう言う人には「正しい、正しくないでモノを言うな」と言い返してあげましょう。「正しさ」に大きな価値が生まれない時代ですからね。
要するに「好き・嫌い」が一番大事な判断基準になる時代が来た、ということです。よく「好き・嫌いでモノを言うな」と言う人がいますが、そう言う人には「正しい、正しくないでモノを言うな」と言い返してあげましょう。「正しさ」に大きな価値が生まれない時代ですからね。
— 山口周 (@shu_yamaguchi) July 15, 2019
まとめ:第4の力…
さて、ここまで読んでくださりありがとうございます。
1:問題提起する力
2:浮遊する力
3:価値を与える力
これら3つのパワーを身につけていくことが今後大切になります。
じゃあ、これら3つの要点をさらに1つだけ抜き出してみましょう。どうなるかというと、最近巷で良く言われているキーワードが浮かび上がります。
『遊ぶ力』です。
ホリエモンさんなんかがよく言っていますよね。つべこべ言わず遊べ!みたいなことを。
まず、1:問題提起の力は「企画力」であり「切り口」が重要です。「目の付け所がいい」に越したことはありません。それって遊び心のない固まった思考では生み出せないと思うのです。
2:浮遊する力に関しては非常にわかりやすいですが、旅をしたり引っ越したり、色んな考え方に触れて自分の価値観も変えてしまって、人生を楽しみましょうと。一生懸命になりすぎるのではなく、遊びや余裕を持って、物理的にも精神的にも自由に移動していきましょうということです。
3:価値を与える力も遊び心がなければ養われませんし、遊ぶことを知らなければ自分自身を感情的に喜ばせることなんてできませんよね。
というわけで、『遊び力』に最後集約したわけですが、これを第4の力ということにして幕閉じします。1つ増えてしまいましたが、これら4つのキーワードを念頭に置いて、これからの振る舞い方を考えましょう。